薪についての豆知識
せっかく念願のストーブを設置しても燃料がなければただのアクセサリーになってしまいます。薪ストーブにはどこのメーカーでもオリジナリティー溢れる機種が揃っています。しかし、その薪ストーブの性能をフルに引き出すのは薪に懸かっています。
【本当の性能を発揮 = 薪の性能】
良くも悪くも、薪の選び方、乾燥度合いで薪ストーブの本来の暖かさが決まります。
よく乾燥した薪を使うことは、薪ストーブユーザーには当たり前のことなんです。
乾燥させた薪(含水率約20%以下)が、薪ストーブで使う本当の薪なんです。
入手方法は様々
- 薪業者、販売店(燃料やさん)などから購入
- 各地域の森林組合、営林署等に問い合わせる
- 材木店から製材して出た端材などを買う、もしくは譲ってもらう
- パルプ工場やチップ工場といったところから購入する
- リンゴや桃、梨などの果樹園で剪定しでた枝や木を譲ってもらう
- 山主と知り合いになり、間伐材を買う、または譲ってもらう
- 各地域の役場に問い合わせ、公園の木や街路樹の剪定枝を譲ってもらう
- 新築工事などがあったら、大工さんに話して端材を譲ってもらう
例を挙げましたが、1を除いて割と簡単に手に入れることができるのは3と5です。
意外と簡単に入手することができるかもしれませんよ。
そのためには、果樹園や材木店と仲良くなることです。
お金がかからず剪定した木や枝、製材した端材などがもらえるかもしれません。
薪の単価を抑える一番の方法です。
その他、方法を探せば結構あるものです。
どこか出かける時など、周りを見渡して探してみるのも良いでしょう。
燃やす薪は何が良い?
基本的にはナラ、クヌギ、カエデといった広葉樹を燃やしたいです。
比重が高く、薪の燃焼時間も比較的長いのが特徴です。
リンゴ、桃、梨などの樹種も香りがよく、楽しさが増えます。
よく「針葉樹(杉、桧、松)は燃やさないで下さい」と言われますが、よく乾燥したものなら普通に燃やすことができます。
タールが煙突に付着して煙道火災が起こる理由として、「未乾燥薪」を大量に使用する事が挙げられます。
よく乾燥した針葉樹の薪(含水率約18%以下)を燃やしていれば、1シーズンで火災事故は起こらないのです。
そのかわり勘違いしてほしくないのが「メインとしての薪」にはあまり向いていません。
油成分が多く含まれる針葉樹は、火付きが早く、燃え尽きるのも早いです。
ちょっとした時間で熾きになって、うかうかしていると薪ストーブの温度が下がっていきます。
使い方としてベストなのが、繋ぎの薪として使用することです。
広葉樹を燃やしていて、ちょっと温度が下がったかなと思ったら針葉樹を投入すると良いでしょう。薪ストーブの温度が比較的早く上がっていきます。
温度が上がりメインの広葉樹の薪を投入すれば、また長い時間燃えてくれます。
必要に応じて針葉樹の薪は使い分けると便利なんです。